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備忘録として・・・

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円、ユーロ、ドル。世界の三大通貨の頭文字を繋ぎ合わせて、レムは「YES=イエス」と頷いてみせる。つまり、¥€$体制とは、市場経済が世界を席巻した現代社会を示すキャッチフレーズであると同時に、良識的な建築家のように「ノー」と背を向けず、揶揄されながらもその波に乗ることを辞さない、レムのスタンスそのものと言えるだろう。*3
アカデミーの安全地帯からグローバル資本主義を批判するポーズを続けていても仕方がない。むしろ、「¥€$」にあえて「YES」と言い、グローバル資本主義経済の波に乗ってサーフしてみよう。…*4
「コールハース = ¥€$体制の肯定者」。これがコールハースについての標準的な理解である。しかし、近年のコールハースの仕事は、ここからの逸脱が見られるようになってきた。
ドバイ・ルネッサンスのプロジェクトで、コールハースはアイコニックな建築が乱立するドバイにおいて、あえて無個性な建築を計画した。これはレクチャーで述べられている「¥€$の終焉」に反応したプロジェクトである。金融資本主義の一夜城であるドバイにおいて、コールハースは¥€$体制が生み出す建築の限界を感じたのである。前掲のドローイングに、自身が設計したCCTVが含まれているのが興味深い。コールハースは、自身の建築すら批判の対象に含めている。