Nov
24th
Tue
24th
オートポイエーシス(autopoiesis)とは、自分自身を生み出すという意味であり、オートポイエティックなシステムとは、自分自身を形成し続けるシステムである。オートポイエーシスの考え方が、システム理論において革新的だったのは、瞬間的な「出来事」を要素と捉えるという発想の転換にある。従来は、持続的に存在するもの(例えば、細胞や人間)を要素として捉え、その要素間の関係性や相互作用としてシステムを定義するのが一般的であった。これに対し、オートポイエーシスのシステム理論では、瞬間的な「出来事」(例えば、反応やコミュニケーション)がシステムの要素だとされる。これにより、システムが存在するためには、要素が生み出され続けなければならないということになる。要素の生成・連鎖によって、システムの境界が定まり、そのシステムを前提として要素が構成される。この円環的な機構をオートポイエティック・システムと呼ぶのである。